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農業共済新聞

島豚「あかりんとん」甘みの増した脂身に

(写真)「ストレスなく元気に育ってほしい」と平さん

【2024年10月4週号】奄美市名瀬平田町の株式会社カイセイ(代表:前田あかり=47歳)では、奄美島豚をルーツに持つブランド豚「あかりんとん」を一貫経営する。加工品の開発や販売も手がけ、人気を集めている。
 同社では、あかりんとんとかごしま黒豚を合わせて約210頭飼養し、年間約140頭を出荷する。
 あかりんとんは、「島豚の復活と食文化の伝統をつないでいきたい」と2012年に誕生した。かつて奄美地方で数多く飼養されてきた在来種に近い品種で、全身が真っ黒な毛に覆われる。施設長の平幸寿さん(52)は「奄美の風土に適応した品種。人懐っこく、そばに立つと寄ってくる愛らしさがある」とほほ笑む。

 
 

餌にサトウキビ利用

 ストレスを与えないよう、一頭ごとの飼養スペースを確保した解放的で風通しが良い豚舎を整備。新鮮な湧水を与え、島内で生産されたサトウキビの搾りかすを餌や敷料に使うなど、肉質向上へ工夫を凝らす。「分娩から出荷まで7カ月ほどかかる。一般的な豚より肥育日数が長い分、コストはかかるが、繊維がきめ細かくより甘みの増した脂身に仕上がる」と話す。
 ハムやソーセージなどの加工品は地元スーパーやインターネットの他、同市名瀬末広町に設置した冷凍自動販売機で販売する。観光客からの人気が高く、土産品として好評だ。
 今後について「ブランドを育てることが奄美の伝統的な食文化を守ることにつながる。手をかけられる範囲で増頭し、安定した供給体制を整えていきたい。ぜひ一度味わってほしい」とPRする。
 

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